脳動静脈奇形(AVM)開頭手術と聴神経腫瘍ガンマナイフ

脳動静脈奇形(AVM)と聴神経腫瘍の闘病の記録です。

2013年9月入院

9月1日~3日自宅で静養。胃痛に悩まされ通常の食事が採れない。食事はウィダーおかゆ、玄米クリームなど。精神的にもビクビクしているような状態。夜中に目覚めてデパスなどを服用する。

9月4日総合新川橋病院の佐野先生を受診。1回でやると負担が大きいので3回に分けて塞栓をしようとのこと。後大脳動脈(PCA: posterior cerebral artery)と前大脳動脈(ACA: anterior cerebral artery)を同時にonix(血管内に注入する接着剤)で止めて、その後中大脳動脈(MCA: middle cerebral artery)を止める。その後手術。塞栓は東京労災病院に優秀な医師がいるので彼にお願いしようとのこと。入院、手術もそちらでお願いするとのこと。売店で母が佐野先生の著書「ホワイトジャックと呼ばれた脳外科医」を購入していた。

9月6日佐野先生からの指示で東京労災病院、氏家宏先生を受診。とても良い先生で「絶対大丈夫だから、安心して任せてください!」と明るくて前向きな言葉をかけてくださり、精神的に参っていた私も家族も救われた気持ちになる。この時点でもうこの病院でお願いしようと心に決めた。塞栓術を担当される比嘉隆医師も紹介してくださる。手術は10月からの予定だが、現在の体調を説明したところ入院させていただくことになった。

9月10日東京労災病院に9:30入院。羽田空港から近い病院で窓から飛行機が飛んでいくのが見える。病室は4人部屋で周りは糖尿病の患者さんが多いように見える。入院させてもらえたことで精神的にとても楽になる。夕方彼女がお見舞いに来てくれた。

9月12日入院3日目、胃カメラの検査を行う。初めての胃カメラだったがネバネバした飲む麻酔薬のおかげか苦も無く終了。昨年、近所の診療所で胃カメラをした際は同じような麻酔を飲んだにも関わらず施術中ずっと吐くようなこみ上げがあったので東京労災病院胃カメラはとても上手だったんだとおもう。検査の結果も特に問題なくきれいな胃でしたよ。とのこと。

9月21日~9月23日実家に一時帰宅。この間ずっと左目の奥が痛む。昔から片頭痛的にこの場所が痛むことが多く、痛みと同時に「ぎゅーんぎゅーん」という耳鳴りのような音が聞こえることが多かった。みんなそうなんだろうと思っていたが、手術後がこの音が聞こえることが無くなったため、増大した奇形血管の血流音が聞こえていたのだろうかと思う。

9月24日から再入院。会社の総務の方がお見舞いに来てくれた。思ったより元気そうでよかったといってくださる。

9月26日氏家先生、比嘉先生と打ち合わせ。10月21日か23日に塞栓術を行い28日に手術を行うとのこと。死亡する確率は0%、マヒが出る確率は2~3%とのこと。

9月29日体調も良かったので午後に外出をさせてもらう。蒲田駅ブックオフに行って村上春樹の小説などをまとめ買いしてくる。大学のころは村上春樹をよく読んでいたのだが社会人になってすっかりご無沙汰していた。こういうまとまった時間はこういう時でないと取れないので少しでも有効に使いたい。

 

9月10日からは入院することになったが入院中は特にやることもないため本を読んだりしていた。朝は6:00に看護師さんが起こしに来て部屋のカーテンを開けていく。8:00から食事。食事が終わったころに脳外の先生たちが集団で回診しに来る。12:00から昼食。18:00から夕食。21:00には消灯、就寝となる。一応ベッドライトがあるので読書等はしていることはできる。風呂は3日に1回程度だったと思う。基本的に寝るか食事をするかしかすることはない。