脳動静脈奇形(AVM)開頭手術と聴神経腫瘍ガンマナイフ

脳動静脈奇形(AVM)と聴神経腫瘍の闘病の記録です。

2013年11月開頭手術

10月に塞栓術をして以降の記憶はほとんど残っていない。母によるとこの間は頭痛や吐き気を訴えることがあったものの元気そうにしていたとのこと。開頭手術の前日には姉や母が持ってきてくれたお土産のケーキなどを食べていたとのこと。

11月11日開頭手術当日。朝からの手術スケジュールだったようだが部屋で眠くなる注射を打たれてからのことは全く記憶にない。深夜にまで及ぶ14時間の大手術だったとのこと。執刀医の佐野先生は高齢でご自身もガンを患われていたと聞いたが長時間の手術を担当してくれたことに心から感謝しています。家族や彼女も皆周辺のビジネスホテルに宿をとって手術が終わるまで病院にいてくれたとのことで感謝のほかない。

目が覚めたのは翌日かその後かわからないがICUの中だった。窓もなかったような気がするがとにかく時間が何時なのかわからない部屋だった。ICUは看護師さんも誰もしゃべらないのでまるでSFのような異様な世界だった。目が覚めたら姉が来てくれたのは覚えている。とにかく体がしんどい。体を固定されていて寝がえりが打てないのでまるで拷問でも受けているような苦痛でとにかく早く普通の病室に帰りたいとばかり考えていた。今回の手術において一番苦痛だったのがICUでの時間だった。

手術の最中ずっと長い夢を見ていたのだが、なぜか中国かどこかの高層のホテルの部屋みたいなところで家族や親せきたちと快気祝いのパーティをしていたところ途中で怪しげな連中が押し入ってきて縛られて自由が利かないというような夢だった。目が覚めたとき頭を無意識に触らないように拘束衣を着せられていたのでそのような夢を見たのかもしれない。あとなぜか夢の中でタケモトピアノのCMがエンドレスで流れていて、今になってもあのCMを見ると微妙な気持ちになる。とにかく悪い夢ばかりずっとみていた。

普通の病室に戻ってからはずっと頭痛に襲われていた。当初は飲み薬を貰っていたが、耐えられないほどではないから大丈夫かと思っていたが熱も下がらず血液検査の結果も良くなかったようで感染症になっているとのことで11月26日に再手術をすることになった。手術の際に頭骨を切り抜いて穴をあけて、もとに戻した骨が汚染されていたようでその骨を取り去りその部分にチタンのプレートを入れることになった。しかし、このプレートはあくまで仮に作ったものでちゃんとしたものではなかったため触るとペコペコしたり本当の骨とのつなぎ目が痛かったりした、また、頭をかくと響く音が普通の骨と違って軽くて良く響く感じがしてすごく違和感がある。後にこれを入れ替える手術をすることになる。