脳動静脈奇形(AVM)開頭手術と聴神経腫瘍ガンマナイフ

脳動静脈奇形(AVM)と聴神経腫瘍の闘病の記録です。

2018年6月聴神経腫瘍が見つかる。聴神経腫瘍の治療方法選択について。

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サラリーマンとして順調に毎日を過ごしていたが、2月ころに夜中パソコンを見ていると左耳が「キーン」という感じの耳鳴りして気になることが何度かあった。また、スーパーで買いものをしているとめまい感が強くて危ないと感じるが多くなってきていた。

5月29日東京労災病院で3か月に1回のMRIの定期検査をうける。先生との問診の際に2月ころから耳鳴りの症状がたまにあることを告げると、先生の様子が変わって、以前からのMRI画像を再度チェックして、「造影剤を使ってMRIを撮りましょう」と告げられた。
6月4日に造影MRIを行った。通常のMRIでは見えづらいが造影剤を使うと腫瘍の形がはっきりとわかる。小脳橋角部に3cm程度の腫瘍が出来ている。神経鞘腫という聴神経を覆う鞘が腫瘍化したものらしい。一般的に聴神経腫瘍と呼ばれている。外観からは良性腫瘍だと思うとのこと。場所的なものと悪性腫瘍だと外形がはっきりせず侵襲していく形態をとるからということらしい。正確に判定するためには組織をとらないといけないらしい。ものを直接見ることが出来るという意味では手術をしたほうがいいが、ガンマナイフ、経過観察という選択肢もあるとのこと。選択肢は前回の脳動静脈奇形と同じである。前回のように開頭した場合の感染症のリスクの大きさとまだ前回の開頭から十分に心身が回復しきれておらず、かと言って経過観察では大きくなっていくのを放置することになりかねない。3cmという大きさはガンマをするにはギリギリといわれているからこれ以上大きくなってしまうと選択肢が減ることになってしまう。となるとおのずとガンマという選択肢になる。なにより今回は前回のように体調が悪く早く処置をして欲しいというほどではなく、早く社会復帰しないといけないというようなプレッシャーも無かった。また個人的に聴神経腫瘍について調べたところ北海道のさわむら脳神経クリニック澤村豊先生のホームページ

聴神経腫瘍(前庭神経鞘腫) | 脳外科医 澤村豊のホームページ

に判断基準について詳しく書かれており、ガンマの選択がよさそうだというあたりはつけてあった。こちらから「今回はガンマで行きたいです。」とお願いをすると「そうですね」という感じだったと思う。東京労災病院にはガンマがないので他の病院を紹介しますとのことで、熱海にある所記念病院という病院の中谷医師を紹介して頂いた。耳鼻科で聴力の検査をしてもらってくださいとのことだったので、住まいの近くの耳鼻科で聴力をしてもらったが、この時点では聴力は左右とも通常と変わらず正常値だった。

会社は6月15日まで働いて以降は休職させて頂くことになった。6か月以上休職はできないのでそれ以降は退職ということになるとのこと。しかし、治ったら再雇用もできると思うのでしっかり治してほしいと言ってくれた。

6月18日熱海所記念病院に行く。電車で熱海までいったのは初めてだったが最近リニューアルされたらしく駅前に足湯があったりしてとても綺麗になっていた。父と姉も同行してくれて熱海で合流する。熱海所記念病院はタクシーで駅から数分のところだった。中谷医師から最新のガンマナイフ(アイコン)を導入したばかりで7月から稼働するとのことでできれば初期不良とかが出きってからがいいなと思ったが、そういったことは絶対にないと言われた。セカンドオピニオンをして治療方法や医師の選択に時間をかけたほうが良かったのではという見方もあると思うが今回はガンマで行くというのはもう決めており、医師についても恐らくガンマナイフならそれほど差がでないのではないだろうかと思っていたのでそれほど迷わなかった。ガンマナイフの名医としては女子医大の林先生が有名だが、中谷先生も女子医大とつながりが深く、現在も女子医大で林先生とともに外来を担当されていることから非常に高い能力をお持ちのことは間違いないだろうと思っていた。また直接会った印象も安心してお任せすることができるものだったので、中谷先生にお世話になることに決めた。